第89話 ミッド襲撃
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!ウォーレンを殺したくせに!!」
「俺が………殺した?」
「そうよ!!アンタが殺ったんでしょ!?」
それを聞いたバルトマンは再び大声で笑い始めた。
「な、何がおかしいのよ!!」
「おかしいに決まっているだろうが!!何で俺に敗北を与えた男が俺に殺されるんだ?」
それを聞いたシャイデは驚きを隠せなかったが、直ぐにある考えが頭に浮かんだ。
「もしかしてウォーレンは………」
そう呟いて見たのは静かに何処かへ逃げようとしたエリットだった。
「何だ!?何を見てる!!俺は実力でエース・オブ・エースに………」
「お前は………」
そう呟いたのはバルトマンだ。
顔を確認するようにまじまじと見る。
「そうか、うる覚えだが確かに覚えがある。あの後薄れてく意識の中で確かにお前みたいな管理局の魔導師があの場にいた」
「い、いや、お、お、俺じゃない!!」
「いや、お前だな。何となく分かるんだよ」
そう言ってバルトマンは凄いスピードで斧を一閃した。
「………あれ?」
「俺に負けをつけた男がもういないとはな………全く、楽しみが無くなっちまったぜ………ったくどうしてくれんだよ、この下がったテンションはよ!!」
「お、俺は………」
「ああ、お前はもういいわ。どうせ死んでるし」
「な、何………」
立ち上がろうとしたエリット。
しかしそれと同時に首がころっと取れてしまった。
「なんて事を………」
「あん?お前の愛した男を殺した男だぜ?同情する必要無いだろ?」
そう言われ、返す言葉がいシャイデ。
そんなシャイデをリンスと呼ばれた女の子だけが心配そうに見ていたのであった。
そんなリンスの気遣いも無駄に終わるように、段々シャイデも目から光が消えていく。
今まで少しずつ復讐の機会を伺い、準備してきたのに、それが一瞬であっという間に終わってしまった。
既にこのときからシャイデは自暴自棄になってしまっていた………
「リンス、もういいわ………復讐も今までの事も全てが無駄に終わった………もう生きるのも死ぬのもどうでもいいわ………バルトマン、私を殺して」
「嫌だね。そんな死んでいるのか分かんねえ女を殺してもつまらねえしな。それに俺にとっちゃこれからが本番なんだよ」
「それって………」
「あああああああああああああ!!!!!」
いきなり隣にいたリンスが大きな叫び声を上げて、浮かび上がる。
小さい女の子だったリンスが大人と同じ大きさになった。
「これは………」
『ご苦労さま、シャイデ・ミナート』
「クレイン………!!」
目の前にディスプレイが現れ、そこに現れたのはシャイデに協力していたクレインだった。
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