第89話 ミッド襲撃
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生、もう止めてください。復讐したって何にもなりませんよ!!」
「加奈、理屈じゃないのよ。それは好きな人がいるあなたには分かるでしょ?」
そう言われて加奈は黙ってしまう。
自分とシャイデを重ね合わせてしまったのか、心の中で同意してしまったのだ。
「零治に頼まれたんでしょうけど早くミッドから離れなさい、じゃないと巻き込まれるわよ」
「巻き込まれるって………」
「もうすぐミッドの街は崩壊するわ」
シャイデは淡々とそう言う。
「一体どういうことよ!?」
「あなたが知る必要は無いわ。あなたは今すぐにみんなを連れて帰れば良いの」
「………嫌です。兄さんじゃないけど私だって知り合いが誤った道を進もうとしてるのを無視する訳にはいきませんから………エタナド」
『セットアップ』
加奈が光に包まれ、エステルのようなお姫様チックな衣装と左手に盾を、右手に杖を持った姿で現れた。
「あなたを止めます」
そう言ってスフィアのフェアリーを3基シャイデに飛ばした。
「サークルバインド!」
シャイデを中心に円を描くように回ってバインドをかけるフェアリー達。
「リンス」
「はい、お母様」
小さい女の子が放ったバリアーみたいな膜により、バインドが弾かれる。しかもそれと同時にシャイデの前に5人の女性が現れる。
「私は行くわ。あなたはこの子達の相手でもしてなさい」
「シャイデ先生!!」
しかし現れた5人に道を塞がれ、先にいけない。
「邪魔よ、フェアリー!!」
フェアリーのオールレンジ攻撃をするも、地下ということもあり、展開していた3基は直ぐに落とされた。
「くっ!?オーガシールド!!」
迫ってきた2人の槍による突きをシールドではじき返す。
「きゃああ!!」
しかし、シールドを張ってない方向からの砲撃は防げず、相手からの砲撃を受けてしまった。
『マスター!!』
「大丈夫、私はまだやれる!」
しかし、シールドで弾いた2人が槍で再び突いてくる。
「フェアリー!!」
即座にスフィアを展開するが、槍にいとも簡単に貫かれ、消える。
「あっ………」
『マスター!!』
そんなエタナドの言葉も虚しく、二双の槍は加奈に迫っていく。
加奈は覚悟を決めて目を閉じた………
「隊長、提案があります」
「何だ!?くだらない事だったらぶん殴るぞ!」
背を合わせながら話す神崎と武装隊の隊長。
既に戦闘は混戦状態だが、何とか本局の手前で抑えている。
「俺のブラストスタイルの最大出力で敵を一掃します」
「………それはもしかして俺に囮をやれって事じゃないよな?」
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