第89話 ミッド襲撃
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には素早く陸の魔導師がやって来るが、戦斧によって意図も簡単に吹き飛ばされた。
「お姉ちゃん………」
「大丈夫、お姉ちゃんが守るから」
少し大人びている女の子、ギンガ・ナカジマはその場に妹のスバルを座らせ、自分は前に出てファイティングポーズをとる。
(まだ基礎だけしかかじってないけど、私がスバルを守らなきゃ………)
恐怖心からなのか、足が震える。
まだ11歳の女の子であるギンガはまだ実戦の経験がない。
(でもやらなきゃ、私がスバルを………)
しかし、相手はそんな相手でも手加減せず、真っ直ぐギンガに向かって突っ込んできた。
「ひっ!?」
その勢いに怯えたギンガは金縛りにあったように動けなくなった。
「お姉ちゃん!!」
スバルの声がギンガに届き、我に返った時には既に斧は振り上げられていた。
「あっ………」
気の抜けた声と共に、斧は真っ直ぐ振り下ろされた………
『ご主人様、ギリギリです』
「何とか間に合ったな………」
そんな声が聞こえ、ギンガは目を開けると、誰かに抱き寄せられていた。
「あなたは………?」
「ん?俺か?………まあ良いか。桐谷って言うんだ」
「桐谷………さん?」
『マスター良いんですか?』
「普通の子みたいだし大丈夫だよ。いいから奴を止めるぞ、セレン」
『イエスマスター』
ミズチブレードを展開し、構える桐谷。
相手が向かってくる前に、自分から殴りかかった。
「玄武剛弾!!」
タイミング良く、3連打を浴びせてから、蹴りで少し吹っ飛ばし、そのまま魔力弾を相手に集中する。
速く、流れるような攻撃に相手は追いつけず、為すすべもなく全て食らった。
「気を付けてください!その人は戦えなくなると爆発………」
「地斬疾空刀!」
下から斬り上げ、斬撃となった魔力刃が相手を空中に吹っ飛ばした。
空へ吹っ飛ばされた女性は、そのまま空で爆発した………
「よし!」
「凄い………」
「カッコいい!!」
さっきまで小さく縮こまっていた筈のスバルが、興奮が冷めないまま桐谷に向かってトテトテと近づいていった。
「お兄ちゃん、あれ何!?」
「あれ?………ああ、地斬疾空刀か?あれはこのミズチブレードに魔力を貯めて、斬撃として放出する技………って分かるか嬢ちゃん?」
「………要するに魔力で斬!って感じ?」
「………まあ良いやそれで」
諦めた桐谷はそれ以上説明するのを諦めた。
しかしスバルは嬉しそうに何度も桐谷の真似をする。
「あの………」
「ちっ、まだいるのか………」
ギンガが話しかけようとしたとき、桐谷の視線の先にはこっちに
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