第89話 ミッド襲撃
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ったデバイス、ハーディアスだ。使うか分からないけど君が持っていた方が良いだろう」
「………ありがとうございます!!」
俺はお礼を言ってその場を後にした………
「いよいよだな………」
時刻は14時半。
警備をしている他の魔導師達にも緊張の色が見える。
まあ無理もない。相手は魔導師を大量虐殺した張本人、バルトマン・ゲーハルトなのだから………
事実俺自身も緊張している。
今までそんな相手と戦った事なんて無いからな。
そんなことを思っているとこっちに真っ直ぐ向かってくる長身の女性がいた。
「今ってここは関係者以外立ち入り禁止になっていたよな?」
「はい、その筈ですが………」
「全く、門番は何を………」
そこまで言った瞬間、女は自身の両腕に片手剣を展開してきて近くの魔導師に斬りかかってきた。
「攻撃!?皆、戦闘配備!!」
神崎の号令と共に武装隊はデバイスを構える。
「遠距離から集中砲撃をかける………射て!!」
クロスレンジで戦っている魔導師が下がった瞬間、神崎の号令と共に、一斉に魔力弾が女性に襲う。
全て直撃し、女性はその場で倒れた。
「よし、拘束して奥に………」
神崎の命令と共に魔導師の2人が女性に近づいた瞬間、
大きな爆発がその場で起きた。
「なっ!?一体何があった!?」
「じょ、女性が爆発しました!!近づいた2人が巻き込まれ、重傷です!!」
「神崎、何があった!?」
「隊長!今、あそこで………」
神崎が言った先には集団となったさっきの女性が歩いてきていた………
「これは………!?」
「隊長、神崎一等空佐、大変です!!町にも爆発する女性が!!」
「何だと!?」
「一体何が起こってるんだ………?」
迫ってくる大群を見つめ、神崎は呟いた………
「星!!」
「くっ!?」
斧をルシフェリオンで受け止め、右に流し、
「ルベライト!」
バインドで拘束した。
「光翼斬!」
直ぐ様ライの青い魔力刃が頭に突き刺さる。
「ああああああ!!!」
絶叫と共に爆発する女。
「また爆発………」
「一体どうなってるの!?」
今までいきなり襲ってきた女性達と戦っていた星とライ。
襲ってきた女性達を全て撃退することに成功したのだが、その全員が近距離だったら巻き込まれるほどの爆発を起こして消えていた。
2人は下のミッドの町を見る。
地上では未だに陸の魔導師達が懸命に市民を守りながら戦っている。
「ライ、星、ここにいたのか」
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