第88話 動き出す者達
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た。だから俺は家族を一番大事にしてるんだ」
そんな俺の言葉をみんな真摯に聞いてくれた。
「本当に君はときどき大人のような事を言う………まるで年長者の言葉かと思ったぞ」
「ゼストさん、俺はまだ若いっすよ」
『だけど私も時々思うときがあるよ。その精神年齢の高さも、もしかしたらそのウォーレンという人物との出会いで培ったものだったのかもしれないね』
ごめんスカさん、精神年齢は30近いんだ………
「だからさ、シャイデをこのままほおっておく訳にはかない。誤った道に進もうとしてる家族を止めるのも家族の役目だ。だけど俺達だけじゃとても無理だ。だからみんな、協力してくれ!頼む!!」
皆に頭を下げて俺は頼んだ。
アイツだって俺の大事な家族なんだ。先輩にだって頼まれてる、絶対に犯罪者にさせてたまるか!!
「私達は当然手伝います」
「そうだよ僕だって!」
「我の答えも当然決まっている」
先ずは家のマテリアル達が、
『私達も当然手伝うよ。零治君にはいつもお世話になっているしね』
「俺も手伝う」
「当然私達もよ。ね、ルー?」
「うん」
スカさんとルーテシア一家が、
「なら私達も手伝わなければな」
「そうだねフェリア姉」
「ノーヴェ、足を引っ張ったらダメっすよ」
「お前だけには言われたくねえ!!」
フェリアとダメっ子達が、
「フェリア達4人が協力するのに俺が動かない訳にもいかないな」
桐谷が、
「お兄ちゃん、私も協力します!!」
「レイの敵は私の敵です」
「アタシは言わなくても分かってるよなマスター?」
キャロ、優理、アギトが、
「………ここまで来て帰るなんて事は出来ないわね」
「当たり前です!!ここで見捨てたら女が廃ります!!」
「よく言った赤いの!!我等の力をもってすればどんな相手でも問題ない!!」
「僕達最強!!」
「あの………ディア、ライ?」
「王、私達は人探しをするのですよ」
「なんと!?」
「王様バカだなぁ〜」
「貴様もだろうが!!」
再びバカ騒ぎを始めるチビッ子マテリアル達。
だけど平行世界組も協力してくれることになった。
「………」
「加奈………」
「分かってるわよ桐谷、分かってる………」
加奈は何も答えてはいないが協力してくれると思う。
「本当に俺の回りにはこんなに助けてくれる人たちがいる………」
その事に心から感謝して静かに頭を下げた。
「先輩………先輩は死んじゃったけど俺の周りにはこんなに大事な人達が出来たよ。シャイデも必ず連れて帰るから安心して見ていてくれ………」
俺は先輩に誓うように呟き、これからの事をみんなと相談し始めた………
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