第88話 動き出す者達
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「でも気にならないのですか?」
「そうだぜ!!お前の大事な人だったんだろ!?」
意外とキャロもアギトもエリットが怪しいと思ったのか、真剣に聞いてきてくれる。
と言うよりは俺の事を思ってくれているって感じだな。
本当に嬉しい………
「聞いたも何も、色んなインタビューで自信満々に話してたからな………」
それを聞いて、エリットがどんな人物が分かったみたいだ。
「本当に残念な人そうですね………」
「だな、そんな奴に斧男は倒せん!!」
「見かけたら僕の剣の錆にしてやる!!」
「レヴィの剣に錆びはつきませんけど」
チビッ子マテリアル達は取り敢えず置いておこう………いちいち突っ込んでいたら埒があかん。
「ほら4人共、静かに話を聞いてましょう?」
そんな4人の面倒を優しくみるアミタ。
親近感を覚えるのは何故だろうか?
「「「レイ………」」」
そんな中、今まで一言も話して無かった星、ライ、夜美が恐る恐る声をかけてきた。
「どうした3人共?」
「私達、もしかしたらそのウォーレンさんに会ったことあるかもしれないんです」
「僕も………」
「我もだ………」
「えっ!?」
予想外の言葉に俺は固まる。
星達が家に来た頃にはシャイデの依頼も忙しくなり、地球に来れる様な余裕は無かった筈だ。
「………いつ?」
「私達がレイの家に来たばかりの頃です」
「前にレイが買ってきてくれたケーキを食べたくなって、家を出たことがあるの」
「その時、迷った我等3人を助けてくれた人物がレイの話してくれた人に共通点が多いのだ」
そうなのか………
だから先輩はこの3人を知っているような口振りが多かったんだな………
「私達のお父さんになるかもしれなかった人なんですね………」
「ゆっくり話して見たかったな……僕」
「運命は残酷だな………」
夜美の言う通り運命は残酷なのかもしれない………
だけどそれでも俺には大事な家族が出来たし、大事な事を多く教わった。
そして何より1人だった俺に居場所を与えてくれた。
そんな先輩との出会いを残酷だったなんて思いたくない。
「夜美、それは違う。俺は先輩と出会ったことで人生を大きく変えてもらった。そんな先輩との出会いを残酷だったなんて言わないでくれ………」
「レイ………」
「確かにあの直後は自分を呪って八つ当たりする様に片っ端からテロリストを潰してきた。自分の事を考えずにただがむしゃらにな。だけどそれを救ってくれたのは家族に成り立てだったお前達3人なんだよ」
「「「レイ………」」」
「人の人生は辛く苦しいことが多い。それを支え会うのが家族だったり好きな人だったり親友だったりする。俺は家族に救われ
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