第83話 冀州清河国
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「最近、巷で噂になっていますね。もしやその人物ですか?」
揚羽は鋭い目で私を見ました。
「そうだ。でも、私ほど歴史の情報を持っていないし、武は文官に毛が生えた程度の人間だ。それに人を斬った経験もないだろう」
「人の癖に天の御使いを名乗っているとは、その者は朝廷に弓を引く気なのでしょうか?」
揚羽は警戒感を持った表情で言いました。
「何も考えていないと思うぞ。天の御使いと名乗ることが、どれほど危険なことなのかなど、露とも思っていないだろう」
私は素っ気無く言いました。
「その者は馬鹿なのでしょうか?」
揚羽は呆れた表情で私に言いました。
「根は悪い人間じゃないだろうさ。しかし、色を好む。中山靖王、劉勝とそう変わらないと思うぞ。案外、桃香のところにいるかもな」
揚羽は私の話を聞いて、嫌悪感が表情に表れていました。
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