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戦国異伝
第百七話 地球儀その四
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すか」
「うむ。ただしじゃ」
 ここで条件も加える。
「他の神仏のことは悪く言うな」
「そうすればよいのですか」
「そうすればよい」
 言うことは僅かだ。しかし信長はその僅かなことに対して毅然としてフロイスに対して言うのである。
「ただそれだけじゃ」
「仏教も神道もですか」
「話をするのはよいが貶めてはならぬ」 
 やはり絶対という口調である。
「そして攻めてもならぬ」
「まさか九州のことを御存知なのですか」
「大友のことじゃな」
 信長はフロイスの言葉からすぐにこの家の名前を出してみせた。
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