第百七話 地球儀その一
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「日じゃ」
信長は少し上を見上げてフロイスに話す。
「それに月の時間も見るし水時計じゃな」
「そうしたものでございますね」
「うむ、そうした時計はないわ」
「そうですね。しかしです」
「南蛮にはあるのじゃな」
「そうなります。それでこの時計ですが」
フロイスは信長に対して恭しく述べる。
「信長様に献上したいのですが」
「このひとりでに動く時計をか」
「実はひとりでに動くものではありません」
フロイスはかなり純真で真面目な神父である。だから嘘を言うことはしなかった。
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