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戦国異伝
第百六話 二条城の普請その十一
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「あれはどうしてでしょうか」
「おそらくじゃが」
 こう前出しをしてからの言葉だった。
「次じゃ」
「次とは」
「木は切ったらそれまでじゃな」
「はい、それは確かに」
「しかし植えて暫く経てば」
「また大きな木が生えます」
 これが大きい。前野のその言葉にまた言う村井だった。
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