第87話 零治の過去 3月10日
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ですね………」
「ああ、そうだな」
潜入してから約5分程度。
未だに誰とも遭遇してなかった。
普通なら迎撃するのに魔導師なり用意するはずなのだが、一向に現れず、難無く進んでいった。
「誘われてるみたいですね」
「と考えると奴がこの先に居るってことかもな」
そう言われ、前に出会ったときの事を思い出す。
圧倒的威圧感と感じた事の無い殺気。
あの時はその場で固まってしまったが、今の自分はあの時とは違う。
そう思っているのだが、実際に会ってみないとかなり不安になる。
「………大丈夫だ、零治も成長してる。頼りにしてるぞ相棒」
先輩には本当に何でもお見通しだな………
「言われなくても分かってます。今度こそ2人で頑張りましょう!」
「それだけ言えれば大丈夫さ」
そして俺達は最新部の部屋に着いたのだった………
「ようこそ、双銃使いと黒の亡霊。来るのを待ってたぜ」
扉の中へ入ると大きな斧を持ち玉座にあるような大きな椅子に座ってるバルトマンがいた。
「バルトマン・ゲーハルト………」
「会いたかったぜウォーレン。お前を殺したくて殺したくて仕方がなかったぞ!!」
心から嬉しそうに大声でそう言うバルトマン。
既に圧倒的な威圧感がこの時から俺を襲っていた。
「………零治?」
「………大丈夫です」
前みたいに体が動かなくなるような事もない。
これなら充分戦える。
「ほう?そっちのガキの亡霊という異名もあながち間違いではないか………面白い」
そう言って立ち上がるバルトマン。
「さあ、2人まとめてでも構わねえ、殺り合おうぜ」
そう不適に笑いながらそう言ったのだった………
「ウガアアア!!!」
まるで獣の如く勢いで襲いかかってくるバルトマン。
俺達を分断するように間目掛けて斧を降り下ろした。
「くっ!?」
「零治、前!!」
飛び散った破片でつい目をつぶってしまった俺は、目の前に向かってきている魔力弾に反応出来なかった。
『フィールド展開!』
しかしラグナルが展開してくれたフィールドのお陰で俺に直撃することはなく、フィールドの前に消え去った。
「なるほど、噂に偽りなしか………面白い!!」
嬉しそうな顔で言うバルトマン。
斧を構え直し、俺に向かって攻撃しようとした時、
「スティンガーブラスト、クロスシフト!!」
ナイフの様な魔力弾が3つ並んでバツの字を描くように直撃し、爆発した。
「………全く、油断ならねえなおい!!」
その攻撃をもろともせずに爆煙からウォーレンに向かっていくバルトマン。
上から降り下ろした斧を双銃で受け
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