第87話 零治の過去 3月10日
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付いてきて」
そう思うといきなり真面目になるし………
「はぁ………」
そんな2人に振り回されつつ、俺達は目的地へと向かった………
「ここよ」
シャイデに案内され、着いた場所はミッドから50Km程離れた場所になる古びた教会だった。
聖王教会とは別物みたく、見たことの無いマークが彫られている。
「ここは冥王崇拝者が建てた教会。昔に邪教として聖王教会と管理局に弾圧された宗教で、この教会はその時に忘れ去られた場所って所かしら?」
「確か20年前以上の事だっけか?マリアージュと呼ばれる屍兵器を自分達で作るために人体実験をしていたのが発覚したのがきっかけとか………」
「その事は私も詳しくは知らないわ。だけどここはその時の場所って所かしら」
冥王って確かイクスヴェリアだっけ?
詳しくは知らないけど、何かで名前を聞いた事がある………
「2人共こっちよ」
シャイデが先頭で俺達は中へと入っていった………
「ここらへんに………」
空になった大きな本棚の脇に腕を入れ、何かを探すシャイデ。
「おい、秘密の扉とかって魔法とかで開けるんじゃないのか?」
「いえ、この組織の人達は結構古風な物が好きなのか、こういうのに魔法は一切使わないみたいなのよ。だから………あ、あった」
そう言ってシャイデが離れると、本棚のちょうど真ん中から左右にスライドしていく。
そしてそこに地下へ続く階段が現れた………
「後は管理局に連絡を入れて………よし、行きましょ2人共」
シャイデに従い俺達は中へと入っていった。
「分かれ道ですね」
「そうね」
奥へ進んでいくと古びた教会とは全然違う光景が広がっていた。
どこぞの研究所みたく、白く綺麗な通路。
殺風景な場所ではあるが、そんな場所ほど怪しく感じた。
そして一本道を進んでいくと、2つ通路が分かれた。
「よし、なら俺が左に行くから、2人は右に行ってくれ」
「先輩が一人ですか………?」
「何でそんな不安そうな顔すんだよ………」
「私もちょっと不安ね………」
「俺ってそんなに信用無いの!?」
「私が1人でいいわよ。いきなりコンビを組めって言われても困るし………」
確かにシャイデとは一緒に戦ったことが無いので逆に邪魔しあう事にもなりかねないか………
「先輩、どうします?」
「………分かった、俺と零治で進む。だけど何かあった念話でも何でもいいから連絡してくれよ?」
「ええ、分かってるわ。そっちも気を付けてね」
そう言ってシャイデは左の道に進んでいった。
それを見送って、俺と先輩も右の道へ進
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