第87話 零治の過去 3月10日
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「せ、先輩………」
既に先輩の顔を青い。
「れ、零治………」
弱々しい声で俺の名前を呼ぶ先輩。
俺はもう一度先輩を持ち上げようとするけど、子供が大人を持ち上げられる訳が無い………
だけど諦めずに持ち上げようとする。
「シャ、シャイデをよろしく………頼む………」
「自分で守れ!!帰ったら告白するんだろ!!」
「そう………だな………お前とシャイデと、あの女の子3人と………6人で暮らすんだもんな………」
「そうだよ!!これからは明るい未来しか待ってないんだ!!シャイデも先輩も俺も!!」
「零治………家族って良いよな……………零治、家族を大事に………」
言っている途中で先輩の体から力が抜けていくのが分かる。
「先輩………?先輩!!」
その呼び掛けに二度と反応する事は無かった………
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