第87話 零治の過去 3月10日
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はい、そうしましょう」
俺はシャイデの提案を了承してから再び、先輩の所へジャンプした………
「どうなってんだよこれ………」
再びやって来たのだが、その場所はかなり崩壊していて、天井も崩れ落ちている所が所々あった。
「先輩!!」
声に出して呼ぶが、反応が無い………
「零……治………」
「先輩!?」
声が聞こえたので、声を頼りに探してみると、積み重なってる瓦礫の先から声が聞こえる。
「先輩!!」
急いでそっちに向かうと………
「よう………その様子だと上手くいったみたいだな………」
仰向けになって寝ている先輩がいた。
腹から血を流して………
「先輩!?一体誰に………」
「零治………悪い、最後の最後にドジったわ………………なあ零治、シャイデは………?」
「犯人を自分の手で捕まえて、今管理局に突き出してる所だ」
「そうか………なら取り敢えず最悪な事態は避けられたゲホッ!!ゲホッ!!」
「先輩!!」
咳と共に大量の血を吐き出す先輩。
「今直ぐに病院に………」
「零治、ただ守って上げるだけじゃ駄目なんだぞ………一方通行の思い込みは逆に相手の負担になるぞ………」
「何言ってるんですか!!そんなのいつも聞いてます!!」
そう言いながら先輩を持ち上げる。
ここの次第に揺れてきた。どうやら崩壊するみたいだ。
「お前は自分で何でも解決しようと思うから………それが一番の心配だよ………」
「黙ってて下さい、今転移しますから」
そう言って俺は直ぐにその場を離れた………
俺達がちょうど外に出ると教会は完全に崩壊した。地面に沈む姿はまるで時代から消え去っているようだ………
まあそんな事はどうでも良い。先ずは先輩の傷をどうにかしないといけない。
「すいません、医者はいませんか!!」
シャイデが呼んだ管理局の人に聞いてみるが、首を横に振られた。
話によると管理局の部隊で出た重傷者の回復で手が離せないらしい………
「くそっ!!」
自分で回復魔法が使えないのが悔しい………
「零治………」
「もう喋らないで!!今から転移で先輩を病院に運びますから!!」
魔力ももうあと僅か………
後何回出来るか分からないけど、やるしかない。
「ジャンプ!!」
病院に向けて再びジャンプした………
『マスター、魔力が!!ブラックサレナも………』
「ラグナル、ま!?」
その先を言う前に、ブラックサレナが解け、先輩の重みに耐えられなかった俺は先輩を持ったまま俺は倒れてしまった。
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