暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
第87話 零治の過去 3月10日
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発させるか………

「ラグナル、ここは今どの辺だ?」

『海の上空ですね。今の内なら被害無く出来ると思います』

「なら決まりだな。グラビティブラストチャージ」

『イエスマスター』

俺は魔力を再び集束する。
どれくらいの耐久性があるか分からない以上、フルパワーでやるしかない。

「タイミングを間違えるなよ、俺………」

俺は自分に言い聞かせるように呟く。
そしてボタンを押して、後ろの扉を開けた。

「後はアームでコンテナを外に落として………」

機械を操作しコンテナを外に運び、そして………

「後はタイミング………」
『約2.7秒。この時間が恐らくベストになると思います。早すぎるとこの旅客機が爆風で飛行不能の可能性が、遅すぎると今度は海の生体系に影響が出るかもしれません………』

「タイミングは任せるぞラグナル」

『………分かりました、私を信じてください』

「ああ、頼むぞ」

そう言った後、アームでコンテナを外に持っていき………

「行くぞ!」

外に放り出した。

『…………………マスター!!』
「発射!!」

ラグナルのタイミングと同時にチャージしたグラビティブラストを発射。
それはコンテナを貫き、貫通した。

それと同時に大きな爆発が巻き起こる。

『フィールド展開』

俺はフィールドを展開しながら旅客機から脱出。

『!?すいません、早すぎました!!旅客機は恐らく………』

ラグナルの言うとおり、旅客機が爆風で大きく揺れ、どんどん高度が落ちて行ってる。

「大丈夫だ、シャイデは空戦も出来る………筈」

『でもあの爆風ですよ!?』

「大丈夫だ、そう信じよう!」

そう言って旅客機を見る俺。
徐々に落ちていく旅客機の中から人影が出てきた。そしてこっちに向かってくる。

「………全く、本当に無茶するわね」

そう声をかけてきたのはシャイデだ。
しかし、片手で頭を抑えてるけど………

「おかげで機内で頭をぶつけたわ。たんこぶが出来てたら………分かってるわよね?」

そう言うシャイデの顔は笑っているが目が笑っていない。

「………で、黒幕は?」

「ここに」

そう言って左手を見せる。
何やらバインドを紐のようにして持っていた。その紐と辿っていくと下の方で男3人が縛られてぶらぶらしていた。

「………重くないのか?」

「このバインドが縛った物の重さを消す効果があるから問題無いわ。後はこの3人を管理局に突き出せばこの事件も終わり。後はウォーレンね」

そうだ、先輩は今でもあの男と戦ってるんだ………

「じゃあ俺は行きます」

「ええ、終わったら何処かに食べに行きましょう」


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