第87話 零治の過去 3月10日
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でもあの攻撃を受けちゃあ無事ではないだろう………
「これで奴も流石に無傷とまではいかないだろう………」
「先輩、シャイデは大丈夫ですかね?」
「分からない、一応念話で問いかけてはいるんだけど………」
「ほう?あの女はやっぱりお前の仲間だったか………」
声をかけてきたのは煙の中から出てきたバルトマンだ。
しかし、姿はボロボロでダメージが通っていたのが見て分かる。
「もしかしてお前が愛してる女ってのもこの女か?」
そう言って俺達の目の前に大きなディスプレイを展開するバルトマン。
そこに写っているのはバインドで縛られ気絶したシャイデが男に担がれ、旅客機みたいな乗り物に乗せられていた。
「ったく、捕まえに来た執務官を違うアジトに連れていくかね普通?確かに美人だが殺すべきだと思うんだがな………」
「シャイデ!!」
「先輩、落ち着いて!これは罠かも知れないし………」
「そう思うなら無視していいんじゃねえか?だけどあれにはあの時の爆弾も積んであるぜ」
「「!?」」
「お前達は確かに優秀だったが、俺との戦いに気を取られすぎたな。あれを行かせちまえばミッドの街に綺麗なキノコ雲が出きるぜ!!」
「くっ、今からじゃ間に合わない………」
『マスター、ジャンプすれば!!』
「駄目だ、どこにいるか分からない。それに………」
鎧を破壊したとしてもアイツは全然ピンピンしている。
俺がこの場から離れたら………
「………行け、零治」
「先輩!?」
「ここは俺に任せてアレを止めに行け」
「ですけど先輩が………それにシャイデがどこにいるのかも………」
そう言うと先輩はラグナルに何かのデータを送信してきた。
『これはシャイデさんのデバイス信号?』
「違う。前にアイツに信号が映るブレスレットをプレゼントしたんだ」
「それってストーカーするためですか………?」
「違うわ!!アイツの心配してだよ!!」
「じゃあこの信号の座標にジャンプすれば………」
「アイツの所、そして今回の元凶にご対面だ」
だけどコイツとの戦いが先輩だけになってしまう………
「俺は大丈夫だ、ダメージさえ通ればどうにでもなる。それは分かるだろ?」
「………はい」
「シャイデを頼むぜ相棒?」
そう言われて俺の覚悟も決まった。
「頼みます、全て解決したら帰ってきますから」
「その時はもう戦いは終わってるぜ」
そんな先輩の軽口を聞いてから俺は転移した………
「まさか貴方が黒幕だったなんて叔父様………」
「優秀すぎるのも問題だなシャイデよ………」
白い顎髭をさすりながら目の前
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