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戦国異伝
第百六話 二条城の普請その二
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「僧兵達もおる」
 だからだった。
「あの寺は古来から何かあると攻めて来たわ」
「都の風物詩みたいなものになっています」
 あまりよい意味でなくそうなっていた。平安の頃より僧兵達は何かあると強訴等に来た。タイラの虚森や鎌倉幕府とも争ってきた。 
 僧兵達は強く数も多い。それ故にだった。
「今のところは大人しいですし二条城に強訴に来ても」
「攻めることはですな」
「それはない」
 信長は言う。
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