第百六話 二条城の普請その一
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れといった口調で告げる。
「全く。元気なのはよいことじゃが」
「それがし実際にまだ権六や又左と相撲をしても負けませぬ」
「鎮吉ともか」
「無論」
そうした織田家の中でも豪の者達にも引けは取らないという。そして実際にだった。
「相撲は力も大事ですが」
「技か」
「左様でございます」
それも使うからだというのだ。
「まだまだ負けませぬぞ」
「あまり張り切り過ぎるなと言っておくぞ」
「またその様なことを仰る」
「とは言っても爺はな」
「ですからまだまだですぞ」
「やれやれ。言っても聞かぬわ」
信長はあくまで言う平手に苦笑いをしながらもそれでも親しみがあるその笑みでこんなことも言ったのだった。
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