第86話 零治の過去 シャイデとの出会い
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つ!?この!!」
ビームソードを展開して不意に現れた魔導師を斬り裂く。
「レベル高いな………」
そう言いながらも先輩の周りには気絶した魔導師が複数。
相変わらずのトリッキーな戦闘で相手は混乱されっぱなしだった。
ちなみに今回は幻影を巧みに使い、無駄な魔力を使わずに1人ずつ気絶させていった。
「確かスタンショックでしたっけ?」
「ああ、相手を気絶させる魔力弾を相手に打ち込む技だよ。俺以上の高ランク魔導師には効かないけど………」
それでもAランク以上が結構稀なミッドにとってかなり有効な技になる。
デメリットとしては魔力弾なのに、直接相手に打ち込まなくちゃいけない位か。
本当にこの人は何者なんだろうか?
「さて、とっとと証拠らしいものを押さえて帰るぞ」
「そうですね」
俺と先輩は更に奥へと進んだ………
「何か見たことある光景だな………」
さて、進んで行き着いた先は色々なディスプレイが多く展開している場所だった。
物陰からここの研究者なのか、デバイスを持って身構えている。
「零治、データを抜き取るからそれまで壁をよろしく〜」
「せめて盾になってくれって言ってください………」
俺はそう呟きながらフィールドを展開。
チャンスを伺っていたのに、フィールドを張った俺を見て、慌てて研究者達が攻撃してきた。
だがそんな魔力弾は全てフィールドの前に消え去った。
「くっ!?一点を集中攻撃しろ!!」
相手の怒声が聞こえ、フィールドの一点に魔力弾が集中する。
「ラグナル」
『問題無いです、これくらいなら問題無く耐えられます』
「先輩、後どのくらいですか?」
「もうちょい、もう………よしOKだ!」
「それじゃあ反撃します」
「そうだな、さっさと帰るぞ!」
その後、データを持って帰った俺達はそのままシャイデに連絡し、この研究所は検挙されたのだった………
「2人共ありがとう、これは報酬よ」
嬉しそうに言いながら俺達に報酬を渡すシャイデさん。
「ありがとう。………それで俺達は合格かな?」
合格?
「あら?バレてた?私が貴方たちを試すために依頼したのが」
マジでか!?
「確かに新型の質量兵器を開発してたけど、データを見る限り今直ぐに検挙するほどでも無かったからな。それで結果は?」
「ええ、決めたわ。改めて貴方達に依頼したいことがあるの………」
そう言って一回深呼吸するシャイデさん。
そしてこっちをしっかり見て、
「ベヒモス事件の真相を解明するのに協力して欲しいの………」
ハッキリとそう告げた。
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