第85話 零治の過去 先輩との出会い
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はその場で固まって全く動けない。
「おいおい………」
「ふん、雑魚には用はねえ。先ずは貴様を消すだけだ!!ボルティックブレイカー!!」
斧に溜めた魔力を一気に放出した。
強大な魔力はどんどん大きくなっていき、先輩を完全に飲み込んだ。
「先輩!!」
飲み込まれる瞬間もしっかりと見えた。これは無事であるはずが無い………
そう思ったが………
「………幻影か」
「あんなの食らったら一発で御陀仏だからな」
気がつくと先輩は相手の男のこめかみに銃を構えていた。
「久しぶりに手応えのある相手に会えたのかもな。最近は弱い魔導師ばかりで飽き飽きしていた所だ。………だが、ここまでだな」
そう言うと男が懐から何かの機器を取り出した。
「転送装置!?」
「悪いが、俺は逃げるぜ。巻き込まれたく無いからな」
「逃げるのか?」
「良いことを教えてやる、ここは後数分で爆発する。元々このアジトはフェイクで邪魔な管理局の高官とその部下を消し去る為にある奴が仕組んだものだ。俺はその計画の実行犯のリーダーみたいなもんだ」
「爆発?」
「俺の名前はバルトマン・ゲーハルトって言う。バルトとでも呼んでくれ。お前は?」
「ウォーレン・アレスト」
「ウォーレン、生き残ったらまた殺り合おうぜ」
男はそう言い残して消えていった。
「バルトマン・ゲーハルト………確かSランクのベルカ式魔導師で聖王教会出身の次元犯罪者。罪は管理局の魔導師大虐殺だったか?今まで生死は聞いていなかったが生きていたなんてな」
「先輩………」
「おお、大丈夫だったか?」
「すいません、全然役に立てなくて………」
「いいって、大人だってアイツの殺気には怯える奴だっているんだ。ガキのお前ならなおさらな………それに元々真面目にやる気は無かったみたいだしな」
「それでも何も出来なかった………」
「だから………」
そんな事を話していると………
『警告、後30秒でここ一帯1キロを消滅させます』
ここにある大きな機械がそう告げた。
「この場をどうにかするのが先だな」
先輩の言葉に頷き、俺達は大きな機械の元に走った………
「全然分かんね」
とても良い笑顔でそう言う先輩。
機械の元に向かい、見た瞬間そう言った。
「壊しちゃまずいですかね?」
「駄目だろうな、分かんないけどこういうのは破壊したら直ぐに爆発するんじゃね?」
『マスター、こうなったらいちかばちか転移で逃げるしか無いのでは?』
「………だよな、普通に逃げ切れる訳じゃないよな………」
いちかばちかに賭けるか………
「先輩、提案があ
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