暁 〜小説投稿サイト〜
戦国異伝
第百五話 岐阜に戻りその一
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
が見る見るうちに変わった。
「そこまであるのか」
「左様です」
「そこまであれば二十万近い兵を動かせるではないか」
「それが二十国に及んでいます」
「その全てを治めねばならんか」
「これでおわかりでしょうか」
「うむ、そこまでのものがあればな」
 義昭も言う。
「とても。都だけを見ている訳にはいかんな」
「そうです。それ故にです」
「それはわかった。しかしじゃ」
 細川の話は聞いた。だがそれでもだと言う義昭だった。
「幕府は武の棟梁ぞ。それに都は何があろうともじゃ」
「守らねばなりませんな」
「最早三好は倒れたが油断できぬ。あの様な寺では守るに限度があるぞ」
「そして織田殿もですか」
「この都に邸も置いてないのじゃ」
 信長の今の拠点はあくまで岐阜だ。そこにいるからだった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ