第84話 文化祭(零治)
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!」
『………家族ね。黒の亡霊と呼ばれた頃の貴方には考えられない言葉ね』
「うるさい、昔は昔だ。時どんな事があっても進んでいく。だから昔を見るのはもう止めてくれ」
『………いいえ、止めないわ。もう後戻りは出来ない。“この子”もその為に動いてるのだから………』
「“この子”?」
『………もう終わりよ、これ以上喋っていたら余計な事まで言っちゃいそう』
「おい、シャイデ!!」
『あなたは幸せになりなさい、自分の家族達と共に………』
「シャイデ、シャイデ!!」
だがそこで電話は切れ、何度かけ直しても電話に出ることは無かった。
「くそっ!?何で出ないんだよ!!」
あの口調、あいつは絶対奴に対して………
「悪い加奈、急いでシャイデを探さないと!!アイツ、一体何を考えてんだ!!」
俺は返事を待たずに星達を探しに走った………
星達と合流した俺は直ぐ様事情を説明し、取り敢えずスカさんに連絡することにした。
『………事情は分かった、私の方からも調べてみよう。ドゥーエにも調べさせてみる』
「ごめんスカさん、俺もミッドに行ってシャイデの居そうな場所を片っ端から探してみる」
『何やら嫌な予感がする、充分に気を付けてくれ』
「ああ、ありがとう」
俺は直ぐ様スカさんに連絡し、協力を求めた。
何が起きるか分からない今、スカさんの協力無しではやっていけないだろう………
「けれどどういう事なのですか?私達には何が何だか分かりませんよ………」
「そうだよ、シャイデが言ってたあの人って誰?それにレイが言ってる先輩も………」
「………そうだな、こうなった以上説明する必要があるよな………」
あんまり話したく無い内容でもあるが、星達も家族だ、知る権利はある。
「先ずは家に帰ろう。キャロ、フェリア、アギト、優理にも聞く権利がある」
後夜祭が終わっていないがフェリアに連絡し、俺達は急いで家へ帰った………
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