第83話 文化祭(なのは)
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の子を解放しろ!!」
「………オハナシ」
暫くお待ちください………
「冗談だったのに………」
「お姉ちゃん強いね!!」
「えへっ、でもこれでも20%位だよ」
「気を付けろ、美人にはトゲがあるとか言うが、このお姉さんは広辞苑が頭に落ちてくるぞ」
「広辞苑?」
「ものすごく重い本の事」
「零治君!」
「お姉さん、凄いね!!」
目をキラキラさせて私を見る男の子。
この子の考えてることがいまいち分からないなぁ………
「………それで、どうして男の子の面倒を見てるんだ?」
「実は………」
私は前の出来事を話した………
「はぁ………なのはって本当に抜けてるよな………」
そう言って大きく溜め息を吐く零治君。
「何で?そんなに呆れられること?」
「お前はさ、何のためにこうやって俺や生徒会の人達が見回りしてると思ってんだよ?」
「学校の秩序と平和を守るため」
「どこの熱血学園だよ………まああながち間違いでも無いんだけど………」
後半何を言ったかよく聞こえなかったけど………
「………まあそれはともかく、見回りでトラブルの対処が主な仕事だ。だから当然迷子の事も考えてあるので………」
「あっ!生徒会室に連れて行けば良かったんだ!!」
「はぁ………」
私の答えに再び溜め息を吐く零治君。
そんなに可哀想な子を見るような目で見ないでくれないかな?
「ともかく放送してもらって、生徒会室に連れていくぞ」
零治君に言われ、私と男の子もそれにしたがった。
「あら、結婚報告?」
「ち、違います!!」
「お兄ちゃんとお姉ちゃん夫婦なの?」
「修、日本の法律じゃ18歳未満は結婚出来ないんだよ」
「そうなの?」
「そ、そうなの!!だから私と零治君は何にも………」
「そんなに慌てるなよ………」
「だって………」
まさか水無月会長ってこんな人だったなんて思わなかったんだもん………
あの後、修君(名前を教えてもらった、フルネームは的場修)と手を繋ぎ、生徒会室を目指していました。
零治君と修君も反対側で手を繋ぎ、何だか楽しそうにゲームの話をしています。
フェイトちゃんも言ってたけどエリオ君とも直ぐに打ち解けられたみたいだし、零治君は小さい子に懐かれやすいのかも。
そんな事を思いながら生徒会室に向かいました。
生徒会室の前に着いた時には私はとっても緊張してました。
何て言ったって相手は会長。零治君は縁あって何度も出入りしてるけど私には縁が無いし、何だか高嶺の花って感じがするし………
ともかく私には縁が無
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