第82話 文化祭(フェイト)
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挨拶で手や頬にキスしたりするだろう?」
「えっ!?いや、でもあれは………」
「まあそう言う事だから深く詮索する必要無いぞ」
「そうなの………?」
「そうなんだ、だからこの話は終わりな」
零治がそう言ってので否応無しに頷くしか無かったフェイトなのであった………
「おっと、そろそろ行かなきゃな………」
校庭にある時計を見て、零治が立ち上がる。
「あっ、零治!!」
「ん?何だ?」
「あのさ、零治って好きな人いるの?」
「はい!?」
いきなりの質問で零治が変な声を上げた。
「い、い、いやだってアリサにあんな事されたのに………」
「ああ………」
そう言って腕を組んで考え込む零治。
「だけど俺は………」
そう言って言い淀む零治。
「零治………?」
「………秘密だ」
「えっ!?」
「だから秘密だ」
「ええっ!?ここまで引っ張っておいて!?」
「悪いな、いざ考えてみると恥ずかしくなってな」
フェイトの言葉に苦笑いで言う零治。
「それに、俺が言うのならフェイトも言うんだったら考えるけど………?」
「ふぇ!?だ、だったらいい!!」
「おっ、その反応だとフェイトにも思い人が………!?」
「零治!!」
「おっと、怒りに触れる前にさっさと行くな」
そう言って零治はさっさと行ってしまった。
「全く………」
そんな後ろ姿を見送ったフェイトに自然と笑みが溢れた。
「あらあらお楽しみの時間は終わりみたいね」
「えっ………母さん!?」
少し離れた茂みの中からリンディがゆったりと現れた。
「何で!?今日は皆仕事って………」
「ちょっと気になったから休憩の合間に見に来たのよ」
「もしかしてさっきの会話を………」
「ええ、全部聞いていたわ。前にも話した事があるけど気が利いて本当に良い子じゃない」
「えっ!?それはそうだけど………」
「でもちょっと天然女たらしみたいな気がするわね………気を付けないと誰かに取られるわよ?」
「べ、別に私は………」
「そう?一緒に居たフェイトはとっても楽しそうに見えたけど………?」
「わ、私は………」
「ほら見てみなさい」
リンディの指の先には腕を組んで歩いてる零治とはやてが………
「………何で?」
「さあ?」
そう言うリンディの顔は笑顔だ。
「あれを見ても何も思わないの?」
「そう言われても………」
「あら?今度はなのはちゃん?」
リンディの言うとおり、視線の先の零治にはなのはが泣きついている。
「今度は何?」
「さあ
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