第82話 文化祭(フェイト)
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「うん、分かったよ母さん………」
「それとアリサちゃんに遠慮する必要は無いわよ。遠慮した方が相手を傷つけるのだから。私も若い時は………」
この後、2人は夜遅くまで話していたのだった………
次の日学校に来たフェイトは零治の姿を見かけて少し違和感を感じた。
(何か悩んでる………?)
いつもの元気な姿だけど何か悩んでいる様に感じた。
それは星達も気がついてるみたいだけどあえて触れていないような感じがした。
何故だか分からないけど、私は理由を知っているのでとても気になった。
零治は女装を終えると、そそくさと教室を出ていく。
そんな零治にアリサがついていった。
私も後をつけようとしたら誰かに肩を掴まれた。
「星?」
「駄目ですよフェイト、これは2人の問題です。」
「そうだよフェイト、覗いたら駄目だよ」
「我等が関与することではない」
フェイトを止めたのはマテリアルの3人だ。
彼女達も零治の動向を気にしていたのだった。
「3人も気づいていたの?」
「何に悩んでいたかは聞いてないので分かりませんでしたけど」
「だけどアリサと関係があったんだね………」
「………気にならないの?」
「我等は零治が言うまで問い詰めるつもりはないよ。待ってくれれば話してくれると信じているからな」
(心の底から信頼し合ってるんだな………)
そんな夜美の言葉にフェイトは羨ましく思ったのだった。
その後帰ってきた2人はいつもの2人だった。
話して、アリサが突っ込んで零治が避ける、いつも通りの光景だった。
だけどアリサの表情がいつもより柔らかい様な………
「レイ、話があります」
「えっ!?いや、俺これから会長に呼び出しを………」
「大丈夫だ、直ぐに終わる」
「レイがちゃんと話してくれればね」
そう言って夜美が零治の腕を掴み、その後ろを星とライがついていった。
そして夜美は零治を引きずっていく。
「フェ、フェイト………」
「あはは………」
スピーディな3人の対応に私は苦笑いでしか返せなかった………
「お客さん来ないね………」
「そうだね………」
文化祭が始まり、暫くしてからフェイトとなのはの順番になったのだが、2ーA組には客が全く来ていない。
受付をしているなのはとフェイトはぼーっとしながら呟いていた。
「ねえなのは………」
「何………?」
「なのはって好きな人いる?」
「す、好きな人!?わ、私はそんな人いないよ。フェイトちゃんはいるの………?」
「……
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