第81話 文化祭(神崎)
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うなったら彼女達よりも自分の身の方が大事だ………
「逃げたぞー!!こっちだー!!」
「絶対に捕まらない!!」
その後、文化祭が終わるまで俺は逃げ回るのであった………
「おやおや、人気のある女性だね………」
「ドクター………?」
「何だいウーノ?………何故飲み物のビンを振り上げてるのかね?」
「さあ、自分の心の中に聞いてみてはどうですか?」
その後、眼鏡をかけた男には大きなタンコブが出来ていた。
さて、結局逃げ回っていた2日目の文化祭。
それでも文化祭の後には後夜祭があり、そこでは女装する必要は無い。
なので安心して楽しめるって事だ。
「そう言えば高町、今日星逹そっくり女の子逹がいたんだけど………」
「私知らない」
今日見たマテリアル逹の事を星逹と魔導師の3人に聞いてみたのだが、こんな感じで誰も知らないみたいだった。
………俺の見間違いだったのか?
いや、だけど普通に名乗ってたし………
「まあいいか」
恐らくもう何処かへ行ってしまってるだろうし、探すのにも苦労しそうだ。
そんな事より………
「加奈は何処にいるんだ?」
せっかくだし、勇気を出して誘って一緒に踊ろうと思ったんだけど………
一体何処へ?
そう思って校舎の方を歩き回っていた。
そして、校舎裏へ差し掛かった時だった。
「ねえ兄さんは私の事をどう思ってるの………?」
そんな声が聞こえてきた………
声のする方へ向かうと、そこで加奈と零治2人が対峙していた………
ちなみに俺は柱に隠れて見つからない様にしている。
しかしこんな所で何を………
零治が何かを話してるけどこっちまで聞こえてこないので分からない………
「ごまかさないで、私は真剣に聞いているの………」
なにやら修羅場な感じがする。
それに何か告白の場にいるみたいだ。
加奈はもしかして零治が好き………?
だけど零治とは兄妹じゃないのか?
いや、確か義妹だったか………
何だ、そう言う事か………
あの時の質問も自分の事だったのか………
そうなると確かに当てはまる点が多い。
それを知った影響か、虚脱感が俺を襲う………
やっぱり俺は加奈の事が………
……………ん?何か引っかかる。
加奈が零治を好きなのはもう明らかだろう。
でも加奈の例え話で何か重要な事を言っていた様な気がする………
俺はフルに頭を使い、あの時の質問を思い出す………
『神様は少女を兄が転生した世界に転生させてくれました。そして少女は無事、兄と再会することが出来ました。少女は転生する
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