GGO編
八十一話 墓参り
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うな存在である。美幸にも涼人にもよく懐いて居たが二人が越してからは互いに忙しく涼人が此方に墓参りに来たときに会う程度だった。
無論、SAOから戻ってからは全く連絡を取っていない。
「つーか……少しは連絡すりゃ良かったな……」
「私もだよね……だから」
と、美幸は少し期待した視線で涼人を見る。
「東京に戻ったら、会いに行こうよ!」
「……成程」
確かに、幼なじみに会いに行くと言うのは悪くない。久々に成長しただろう妹分の顔を見ておきたいと言うのは確かにそうだ。が……
「まあ先ずは期末片付けてからだな」
「あ、そっか……」
向こうに戻れば即座に期末考査が待っているのだ。直ぐに。と言うわけにも行かないだろう。
「ま、んじゃ12月になったらな。ほれ、その程度で沈んでねえで、さっさと行くぞ」
「あ、ま、待って!」
わざと歩みを早めた涼人と、それに続く美幸の姿はどこか、七年以上前にこの道を歩んで居た小さな少年と少女の姿を思い起こさせる物だった。
新たな物語の歯車が、小さな音を立てて回り始めた。
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