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戦国異伝
第百一話 海での戦その四
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ってもどうにもならぬ」
 ここで言うのは数だった。
「しかし多く撃てばじゃ」
「当たりますか」
「下手な鉄砲もですな」
「それに多く撃つとじゃ」
「ああ、音ですか」
「音ですな」
「そうじゃ。鉄砲の音は一発一発でも大きい」
 まさに轟音だ。その音で驚かせるという効果もあるのだ。実際に織田家はそれで敵を怯ませもしているのだ。
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