第82話 三国一の花嫁達 後編
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存在。支配者の為に民がいるんじゃない。民に必要なのは彼らを守り導く存在だ」
「わかったのじゃ。妾も兄様の夢の為に働くのじゃ」
美羽は涙を拭きながら、強く決意した表情で言いました。
「美羽さん、正宗様の話は当分誰にも話さないように。このことを知っているのはこの場にいる私達と周瑜という人物だけですわ」
麗羽は真剣な表情で美羽に言いました。
「麗羽姉様、心配しなくても、このような話は誰にも話せないのじゃ」
美羽は憮然とした表情で麗羽を見て言いました。
「兄様は反董卓連合側に立つ気なのじゃろ。罪無き董卓はどうするつもりなのじゃ。それに洛陽を焼くのは誰なのじゃ?」
美羽は私を厳しい表情で私に言いました。
「我らが最初に洛陽に入城し、董卓は死んだことにして、彼女を保護する。洛陽を焼くのは董卓配下の者達だ」
「美羽殿、正宗様は死体を用意して董卓の死を偽装するおつもりです」
揚羽は私の言葉に補足しました。
「兄様は本当にずっと前から準備をされていたのじゃな。妾が遊び惚けているその時も・・・・・・。世を憂いていたのじゃな」
美羽は私と揚羽の言葉を聞いて、私を哀しい表情で見ていました。
「兄様、これからは妾も共に苦労を分かち合うのじゃ。妾はまだまだ未熟じゃが、兄様の為に働きたいのじゃ」
美羽は私に凛々しい表情で言いました。
「当然だ。私は美羽に期待してこの話をしている」
私は美羽の両肩を強く掴んで言いました。
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