第百話 浅井の活躍その十三
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いです」
「これまで四国と淡路、近畿の航路を守ってきています」
「その力は確かなものです」
「敵としては手強いかと」
「その通りじゃ。しかし我等もじゃ」
伊勢志摩の水軍、彼等もだというのだ。
「伊勢志摩で戦ってきたからのう」
「はい、自信jはあります」
「あの者達に勝つ自身が」
「我等の腕を見せてやる。それにじゃ」
それに加えてだというのだ。
「今使者が来た。先陣は権六殿じゃ」
「おお、あの方ですか」
「あの方が先陣ですか」
「今回も頼りになりますな」
「あの方ですと」
「あの御仁は戦上手よ」
ただ勇猛なだけではない。そこには確かな采配がある。柴田は織田家きっての猛者というだけではないのだ。
それを知っているからだ。九鬼も言うのだった。
「共に進むのなら問題はない」
「勝てますか」
「確かに」
「うむ、間違いなく勝てる」
また言う九鬼だった。
「一気に讃岐まで渡るぞ」
「はい、敵の水軍が出てもですな」
「勝ちますか」
「淡路も手に入る」
近畿と四国の間にあるだ。その島もだというのだ。
「間違いなくな」
「さて、讃岐に阿波に」
「あの島も手に入れましょうぞ」
水軍の兵達もこうした話をする。そうしてだった。
織田軍は和泉に着き堺の港に向かった。そこから四国、遂に三好の本拠地に向かい決戦を挑むことになるのだった。
第百話 完
2012・7・20
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