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戦国異伝
第百話 浅井の活躍その四
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「紺色の軍勢が来ております!」
 こう叫んだのだった。他の幕臣達に。
「その軍勢が」
「紺色!?浅井殿ですか」
 明智は紺色の軍勢と聞いてすぐに浅井の名前を出した。
「あの家が」
「はい、御覧下さい」
 見れば都の中を整然とであるが凄まじい勢いでその紺色の軍勢が突き進んでいた。その目指している先は。
「こちらに来ております」
「確かに」
「浅井殿は織田殿の盟友です」
 徳川家と並ぶだとだ。和田はこのことも言った。
「その方が来られました」
「そうですな。これは救時雨です」
 それだとだ。明智は言った。
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