第九十九話 都での戦いその八
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はないのか」
「そうではないのか」
「おっと、それは」
つい言ってしまってだ。羽柴は笑って誤魔化そうとした。だが、だった。
ここでだ。彼はまた言ってしまったのだった。
「しかし。御所のことが気になります、民のことも」
「だから公方様はどうなのじゃ」
「心配でないのか」
「心配は心配じゃが」
蜂須賀に返しはする。一応は。
「しかしのう。今の公方様はどうも」
「それ以上は聞かぬ方がよいな」
柴田はすぐに判断した。こうした判断をすぐに下せる辺りに彼が織田家において宿老の一人となっているところがある。
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