第九十九話 都での戦いその三
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所望したのである。だがそれでもだった。
幕臣達は焦っている顔でだ。こう言ったのである。
「それどころではありません」
「騒々しいのう、正月だというのに」
「敵は正月を待ちませぬ」
「?敵じゃと」
「はい、三好が来ました」
「何じゃ、三好か」
三好と聞いてもだ。義昭は全く動じない。それでだ。
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