第九十八話 満足の裏でその五
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いますな」
「一通りな。四書五経はな」
「では中庸は御存知ですな」
「うむ。これは人の修養だけではないな」
「はい」
まさにその通りだとだ。平手も述べる。
「その通りです」
「政についても言えるのう」
「政は時と場合によりますが」
それでもだというのだ。
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