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戦国異伝
第九十八話 満足の裏でその二
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った。実際にはどう思われているかは察しがついているがそれでもだ。義昭には真実を話さないことにしたのだ。
 そのうえでだ。彼は義昭にこうも言った。
「ただ。あまり御気になされぬことです」
「朝廷のことはか」
「そして帝にどう思われているかも」
「それは何故じゃ?」
「確かに帝のことも朝廷のことも大事です」
 このことは否定しないでそのまま述べた。
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