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戦国異伝
第九十七話 都の邸宅その十
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「政が肝心です」
「それは国を手に入れてからよくわかりました」
「いや、戦に勝つだけではないのですな」
「そういうことじゃ。あらためて言うがわしは一度用いた者は決して見捨てぬ」
 それだけ己の人を見る目に自信があるのだ。それだけの者を見抜いて用いているとだ。信長が自信を持っていることの一つでもある。
「だからこそじゃ」
「働いてもらいますか」
「これからも」
「そういうことじゃ。しかし御主達も」
 ふとだった。信長は話題を変えてきた。
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