第九十七話 都の邸宅その二
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「かなり大変ですな」
「うむ。とにかく政じゃ」
信長自身もそのことはよくわかっていた。それ故の言葉である。
「今は政に専念せねばならん。その手に入れた国を治めることにじゃ」
「だからこそですな」
「堤を築き道を敷き」
「田畑や町もも整える」
「そうしておられるのですね」
「今は」
「そうじゃ。とにかく国を治めることじゃ」
ただ国を手に入れただけでなくだ。治めなくてはならなかった。
それで信長は治めるというのだ。しかしだ。
ここでだ。信長は自分によく似た顔の弟達にだ。こんなことを言った。
「しかしじゃ。今われらは岐阜におるがじゃ」
「岐阜に何か」
「何か問題がありますか」
「うむ。美濃から播磨までかなりの距離がある」
その今現在の領地の東から西までだ。かなり拡がったというのだ。
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