ALO編
七十四話 全力全壊
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ステムアルゴリズムに止められるような生易しい物ではなく、唯全てを飲み込む烈火となり、眼前に屹立する全てを消し飛ばし……
「ッアアァァァァァァァァ!!!」
ついに、その神の作り上げたであろう数値による絶対の壁を、打ち破った。
キリトが天頂へと一気に駆け上がって行ったのを見たその瞬間に、サクヤとルーが叫ぶ。
「全軍反転!撤退!」
「ドラグーン隊、援護!殿は任せてヨ!」
と、そこにリョウが割り込んだ。
「わりいな!頼むぜルー!……サクヤ!」
「?どうした?」
目的を果たした充実感に満ちた顔を、怪訝そうに曇らせ、サクヤがリョウに問う。
「わりい。もういっこしなきゃいけねぇ事が残っててな……先下がりてぇんだが……」
「……分かった。この結果も、君がこのパーティと私達の連絡役になって全体の戦力把握の下に作戦を立てられたおかげだ。感謝する」
「よせよ。お前らのとこの数がなきゃ突破なんざぜってぇ無理だった。それに結局手柄独り占めしちまう形になっちまったし、重鎮静めんのも楽じゃなかったんだろ?次も協力すっから、そんときは呼んでくれや」
リョウの言葉にサクヤはフッと笑顔を漏らす。
「それは助かるな。君の支援と戦闘力があれば百人力だろう。いや、千人力かな?」
「おいおい、大げさだぜ。万人力だ。んじゃ、乙!」
「っはっはっはっ!頼もしい限りだな!ああ。お疲れ様だ」
こうして、リョウは戦闘後すぐさま広間を出て行った。
その後広場から出たリーファはリョウを探してサクヤからその行方を聞き、「なんで先に帰っちゃうのよー!」と怒鳴るのだが、それはまた別の話。
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