第17話
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見てもう少し参加しない、とぶつぶつ文句を言う。
「それじゃあ、俺は用事があるから。」
今度こそ「三沢塾」に向かおうとするが何かを思い出し振り返り制理に言う。
「この夏休みは色々健康器具が出てくるけどあんまり買いすぎるなよ。」
それを聞いた制理は一瞬赤い顔になるがすぐに怒鳴りかけてくる。
「大きなお世話だ!!!」
すぐにでも捕まえて頭突きをしてきそうなのでその場を退散する。
そして、「三沢塾」に辿りつき麻生は「三沢塾」を観察する。
(一見、何にも怪しい所はないが・・・・)
世界には力や意思がある、これは麻生自身が証明している。
地脈や龍脈といった人間でいう血管のような管が世界中に張り巡らされていて、人間の魔力と同様それ単体ではあまり力はない。
その世界の力は空気と同じく通常の人間、魔術師も感知することが出来ない。
それが出来るのは巫薙や風水師、そして麻生だ。
だが、このビルはそういった力がないのだ。
ステイルはルーンという魔術を主に使っているのでこの異常に気が付かなかったのだが、麻生は星の力を扱うのでその異常にすぐに気付いたのだ。
麻生は躊躇することなく「三沢塾」に入る。
中は学生で一杯になっていてこれから勉強する者や家に帰る者など様々だ。
すると、スーツを着て眼鏡をかけたいかにもインテリな雰囲気を出している男が麻生に近づく。
「この三沢塾に入学にきたのかい?」
ステイルは魔術師、上条は幻想殺しという能力を持っていたのでアウレオルスはこの二人を異常者と認識して表、つまり普通の学生には見えない様にした。
しかし、麻生は能力を使わなければ身体能力が高い学生だ.
アウレオルスは麻生を入学希望者だと思ったのだろう。
だからこそ、麻生はこういった。
「いいや、此処の錬金術師に会いに来たんだ。」
麻生がそう言うとまわりの空気が一転した。
先ほどまで話していた男は突然、振り返り自分の仕事場に戻る。
先ほどの雰囲気とは違い死が溢れる無人の戦場跡に切り替わったのだ。
麻生はその雰囲気を気にせず進みエレベーターの横の壁にもたれ掛けている鎧の纏った人がいる事に気づく。
その足元には大量の血だまりが出来ていて銀色の鎧は潰れている。
それは死体だった。
麻生は自分達以外にアウレオルスを討伐しにでも来たんだろうと考える。
麻生は死体を見るのは初めてだが冷静に判断する。
麻生はこんな死体が可愛く見えるくらいの地獄を見たので慣れているのだ。
エレベーターのボタンを触ってみるがものすごく硬く全く反応しない。
この建物は表の世界なので今は裏の世界にいる麻生はドア一つ開ける事は出来ない、さらに自力で出る事も不可能だ。
麻生の能力を使えば出る事
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