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戦国異伝
第九十三話 朝廷への参内その三
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 誰にもだ。悪いことではないというのだ。
「朝廷が第一ですからな」
「やはり」
「うむ。尾張にいてはただ聞くだけじゃった」
 だが今はだというのだ。
「こうして都におるとのう」
「違いますな」
「帝を身近に感じますな」
「そして朝廷もな」 
 ここでだ。信長は微妙な顔になったのだった。
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