第九十二話 凱旋の後その十三
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」
「それができるからですな」
「そうじゃ。それができるからじゃ」
それだけの自信があった。松永には。
そしてその自信故にだ。こう言えたのである。
「わしは朝廷に参内できるのじゃ」
「この国の帝は我等を害した大元」
「それでもですな」
「そうじゃ。まあ気軽に行こう」
余裕を見せての言葉だった。
「ここはな」
「はい、それでは」
「そのことはお任せします」
家臣達も松永に答えてそのうえでだった。
松永は家臣達を下がらせて今は休んだ。闇の中での胎動は今は誰も知らない。だがそれは確実に蠢いていた。そのことは間違いなかった。
第九十二話 完
2012・5・22
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