第九十二話 凱旋の後その一
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しはどうもあれじゃな」
「あれ?」
「あれとは」
「よい者は誰であろうが重く用いる、そして功を讃えることを忘れぬ」
このことは絶対だった。織田家においては。信長がこのことを破ったことはない。褒美も中々味のあるものを出すことで知られている。
その信長がだ。どうするかというのだ。
「だから明智殿達にもじゃ」
「褒美を出す」
「そうするというのか」
「うむ、間違いなくそうされる」
信長への絶対の忠誠と信頼からの言葉であった。
「まあこの都での論功でわかることじゃ」
「言われてみればそうじゃな」
森は柴田のその話を聞いて述べた。
「殿は相手が誰であれ功には報いられる方じゃ」
「だからこそです。必ず」
柴田は森に丁寧な口調で話した。流石に年配、しかも織田家の武の柱である森に対しては腰を低くさせている。そのうえでの話だった。
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