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戦国異伝
第九十一話 千利休その七
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「魔界衆十二家として」
「織田家には目付けも入れた」
 中央の男はまた言った。
「あの者も使える」
「そうですな。どういう魂胆かわかりませぬが織田家に潜り込んだのです」
「それならば」
 彼等は言っていくのだった。『彼』についてもだ。
「ここにはいませぬが働いてもらいましょう」
「頃合いが来れば」
「三好との戦が終わるまで。そして政に入っては仕掛けられぬ」
 その頃合いが来ないからだというのだ。中央の男はこう言うのだった。
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