第九十一話 千利休その三
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受け取った。そしてそのうえでだ。
その茶碗を見てだ。こう利休に言った。
「黒じゃな」
「はい」
「そして他の茶器もじゃな」
茶釜やそうしたものを見てもだ。全てがだった。
黒だった。そこには色彩がない。それを見て言うのだった。
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