第九十話 堺衆その七
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「道にもそれぞれ天下があると見受けますか」
「そうだとすればそうなのでしょう」
利休は肯定しなかった。だが否定もしなかった。
「茶の道にもまたです」
「やはり天下がありますか」
「私はそれを求めております」
利休は静にまた述べた。
「ただ。それだけでございます」
「左様でござるか。それでは」
「はい、信長様の御前で茶を淹れたく存じます」
自分からだ。言ったことだった。
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