暁 〜小説投稿サイト〜
戦国異伝
第八話 清洲攻めその十四
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
らく織田信長自身はです」
 この声はここでこうも言ってきたのであった。
「操ることは無理かと」
「そうであろうな」
 中心の声もそれはわかっているという返答だった。
「しかしだ」
「はい、しかしですね」
「他の者は違うな」
「そうです。狙うべきはです」
 その声はさらに言ってみせてきた。自信に満ちた言葉である。
「その周りにいる者達で」
「出来るだけ織田信長に近い者を選べ」
「そしてまさかと思う者をですね」
「その通りだ。そうするがいい」
 中央の声は告げた。
「それではな」
「はい、それでは」
「行くがいい」
 こうしてであった。一人が姿を消したのだった。だがそれはあくまで闇の中である。闇の中では何も見えはしなかったのだった。誰にも。


第八話   完


                  2010・9・8
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ