第八話 清洲攻めその十四
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らく織田信長自身はです」
この声はここでこうも言ってきたのであった。
「操ることは無理かと」
「そうであろうな」
中心の声もそれはわかっているという返答だった。
「しかしだ」
「はい、しかしですね」
「他の者は違うな」
「そうです。狙うべきはです」
その声はさらに言ってみせてきた。自信に満ちた言葉である。
「その周りにいる者達で」
「出来るだけ織田信長に近い者を選べ」
「そしてまさかと思う者をですね」
「その通りだ。そうするがいい」
中央の声は告げた。
「それではな」
「はい、それでは」
「行くがいい」
こうしてであった。一人が姿を消したのだった。だがそれはあくまで闇の中である。闇の中では何も見えはしなかったのだった。誰にも。
第八話 完
2010・9・8
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