第八十八話 割れた面頬その十二
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
「まあそう言わずにじゃ」
羽柴はその猿面の笑顔で述べる。
「見てみようぞ、松永殿をな」
「猿がそこまで言うのならな」
信行がだ。はじめに折れた。
「まあよいか」
「よいですか」
「もう少しだけあの男を見ても」
「うむ、猿に免じてじゃ」
横目で羽柴を見ながらだ。信行は他の面々に話す。
「ここはもう少し見ようぞ」
「そうですか。それでは」
「我等もまだ少しだけ」
他の者達も折れた。ここでは松永を除くことは諦めた。
しかし松永への疑念と危惧は消えなかった。織田家はその中で和泉に向かう。摂津からすぐにその和泉に入りだ。本願寺と向かい合うのだった。
第八十八話 完
2012・4・22
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ