第八十八話 割れた面頬その八
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いとする。
「むしろ。千丁の鉄砲にしてもこの国の大名の誰も持っていません」
「我が家は群を抜いておるな」
「それは確かです。しかしです」
だがそれでもだというのだ。本願寺は。
「本願寺はまた特別です」
「何千丁あるかわからぬ」
「そこまで覆いとなると」
織田家の誰もが唸る。流石の彼等もそこまでは持っていないからだ。
それでだ。蒲生がこう言ったのだった。
「若しそこに突っ込めば。その軍勢は」
「蜂の巣じゃな」
生駒が苦い顔で蒲生に応える。
「即座に」
「そうなりますな」
「そんな相手とは戦えぬ」
生駒にしてもだ。それではだった。
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