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IS  〜インフィニット・ストラトス 漆黒と純白と紅の狼〜
後の祭り
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よかったですわ! あそこまでこの私に言いだしといて、専用機が無くては本末転倒でしたわ!」
「ついでに、伝言も預かっている」
「………伝言ですか? もしかして、今頃になって『ハンデを付けて欲しい』とかじゃないでしょうね? まぁ、皆さんの前で土下座してくださるなら、考えなくても………」


オルコットは勝手な憶測を言って夢中になっており、周りの女子共は『やっぱりだよね〜』や『候補生相手だし〜』という表情をしていたが、中身を聞いたらオルコットは間違いなく激怒するだろうな。


「よく聞け、オルコット。蒼騎からの伝言だ。『今から負けた時の言い訳とは、さすがエリート。プライドだけ守ることに関しては一人前だな。実はハリボテでした。と言う事が無いことを祈ってるよ』」


その伝言にオルコットの優越感は止まり、周りの女子達も『え?!』という表情だった。


「お、織斑先生、今なんとおっしゃいましたか?」
「だから、『今から負けた時の言い訳とは、さすがエリート。プライドだけ守ることに関しては一人前だな。実はハリボテでした。と言う事が無いことを祈ってるよ』と蒼騎からの伝言を一字一句伝えたぞ」


すると、オルコットはわなわなと震えだした。


「な、な、なんですってぇぇぇぇぇえええ〜〜〜!!!?」


蒼騎の奴も酷い言い回しをしてるもんだ。


「このッ! この私をッ! イギリス代表候補生のセシリア・オルコットに対して、なんたる侮辱を!!」
「“ハリボテ”ってどういう意味なんだろう………?」


誰かが呟いたので、私が教えてやった。


「そのまんまの意味だろうな。つまり、外見は豪勢でも内側はすっからかんという意味だろう」


その意味が分かったのか、オルコットの怒りはさらに爆発した。


「織斑先生、その無礼者の部屋はどこですか!!」
「聞いてどうする?」
「もちろん引っ叩きに………」
「セシリア・オルコット、決着をつけたいなら試合でといった筈だが、忘れてはいないだろうな? それに、再びお前が試合以外で蒼騎に手を出したら、今度こそアイツに殺されるぞ?」
「〜〜〜〜〜ッ! 分かりましたわ、我慢しますわ!!」
「それでいい。では、SHRをこれで終わりにする」
『有難うございましたー』


私達は職員室に帰るときまで、オルコットの叫び声は聞こえていた。
まったく、蒼騎も余計な伝言を残してくれたもんだ。
〜千冬side out〜


〜真紅狼side〜
俺は部屋でモニターを開き、“双響狼(ツヴァイ・オルガロン)”の武装データを眺めてた。
今のところ、基本装備(プリセット)のみだけになっているが、この機体には特殊装備枠というのがあるらしく、そこには結構枠が余っていた。
一応
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