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戦国異伝
第八十六話 竹中の献策その十二
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った。それはだった。
「あの者やも知れぬな」
「あの者とは」
「御主も知っておる。こう言えばわかるか」
「まさか」
 竹中は愕然となった。己の読みにだ。
 それでだ。こう言うのだった。
「あの方ですか」
「そうであろうな」
 真面目な顔でまた言う信長だった。そうした話をしつつだ。彼はまた言った。
「ではじゃ」
「はい、ここでの戦にも勝ちましたし」
「次は城攻めじゃな。勝龍寺城に芥川山城じゃ」
 狙うのはこの二つの城だった。そうした話をしてからだった。信長は前を見て言った。
「ここで本願寺が来ればわからぬな」
「あの寺の動向如何ですか」
「うむ、とりあえずはな」
 そうした話をしつつだ。彼等はとりあえず合戦に勝った。だがそれで安心してはいなかった。面頬の男、そして本願寺の動きを見続けていたのだった。


第八十六話   完


                           2012・4・9
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